子連れ旅行のホテル選び、口コミだけではわからない。だから「おやこトリップ」を作ってみた
6歳と5歳の子どもとの旅行で感じた、ホテル選びの難しさ。子連れ家族の宿泊体験談を参考にする「おやこトリップ」を、AIと作りながら学んだこと。子どもがいると、ホテル選びは意外と難しい
我が家には6歳と5歳の子どもがいます。
家族旅行は楽しいものですが、ホテルを選ぶときは、独身時代や夫婦2人の頃とは違うことを考えるようになりました。
例えば、ホテルにプールがあるとします。
でも、知りたいのはプールの有無だけではありません。
「うちの子たちが本当に楽しめるプールなのか?」
水深は深すぎないか。小さい子どもが遊べる場所はあるか。大人ばかりで、子どもが入りづらい雰囲気ではないか。
食事も同じです。
料理がおいしいのはもちろん大切ですが、それ以上に気になるのがレストランの雰囲気。
例えば高級フレンチのように、子どもが少し騒いだだけでも周囲に気を使ってしまう場所だったら、せっかくの旅行なのに落ち着きません。
まあ、そもそも子連れで高級フレンチに行くことなんて、ほとんどないのですが(笑)。
ホテル全体の客層も気になります。
大人が静かに過ごすリゾートなのか。それとも子連れファミリーが多く、多少にぎやかでも気兼ねなく過ごせるホテルなのか。
どちらが良い悪いではなく、自分たち家族に合っているかが大事なのです。
口コミを100件読むより、子連れ家族の体験談が知りたい
こうした情報は、ホテルの公式サイトや予約サイトの口コミだけでは、なかなかわかりません。
もちろん口コミも参考になります。
ただ、「食事がおいしかった」「部屋がきれいだった」「スタッフの対応が良かった」という評価だけでは、6歳と5歳の子どもが楽しめるかは判断できません。
そこで、私がよく参考にしていたのが、実際に子どもと宿泊した家族の個人ブログです。
「5歳の息子がプールを気に入って、なかなか帰ろうとしなかった」
「朝食会場は子連れが多く、気兼ねなく食事ができた」
「ホテルは素晴らしかったけれど、小さい子どもには少し退屈だった」
こういう情報こそ、まさに知りたかったことです。
ただし、一つ問題があります。
個人ブログは情報がまとまっていない。
ホテルごとに検索して、いくつものブログを開き、子どもの年齢を確認して、記事を読み比べる。
これが結構大変なのです。
旅行を計画しているはずなのに、気づけばホテルの調査だけでかなりの時間が過ぎています。
「誰か、こういう情報をまとめてくれないかな」
そう思ったことが、今回のアプリ制作のきっかけでした。
だったらAIで作ってみよう
そこで考えたのが、子連れ旅行向けのホテル探しサービス。
名前は「おやこトリップ」です。
コンセプトはシンプル。
「そのホテル、うちの子に合う?」
実際に子どもと宿泊した家族の体験談を参考に、ホテル選びをサポートするサービスです。
子どもの年齢や旅行先からホテルを探し、子連れ設備などの基本情報に加えて、実際に泊まった家族が感じた良かった点や気になった点を確認できるように考えました。
兄弟がいる家庭でも使いやすいように、子どもの年齢は複数選択できる設計です。
個人ブログの体験談は、AIの力を借りて整理します。
ただし、AIのまとめだけで判断するのではなく、気になったら元のブログを読めるようにする。
実際に宿泊した人の声を大切にしたかったからです。
作るよりも、使いやすくする方が難しかった
最初は、もっと簡単にできると思っていました。
日本地図から旅行先を選び、ホテルを表示して、ブログの体験談をまとめる。
言葉にすると、これだけです。
ところが、実際に作ってみると次々に問題が出てきます。
旅行先から探したい人もいれば、子どもの年齢からホテルを探したい人もいる。
ホテル情報は、どの順番で表示すれば見やすいのか。
良い意見と気になる意見を、どうすれば比較しやすいのか。
そもそも、体験談が少ないホテルを、十分な情報があるように見せてはいけない。
画面を作ってはスマートフォンで確認し、使いづらい部分を修正する。
その繰り返しでした。
AIを使えばアプリを作るハードルは確かに下がります。
でも、「作れること」と「使いやすいこと」は、まったく別の話だと実感しました。
意外な壁は、法律や権利関係だった
もう一つ、想像以上に苦労したのが情報の扱いです。
今回のサービスでは、個人ブログの体験談が大切な情報源になります。
しかし、インターネットに公開されている記事だからといって、自由に文章や写真を取得・転載してよいわけではありません。
著作権、サイトごとの利用条件、自動収集の可否、写真の利用許諾など、考えなければならないことがいくつもありました。
最初は、AIにブログを探してもらい、まとめれば完成すると思っていました。
でも、そんなに単純ではありませんでした。
そこで、元のブログの文章や写真を無断転載するのではなく、体験談をもとに情報を独自に整理し、元記事へのリンクを掲載する方針にしました。
さらに、掲載する情報の根拠や利用条件も確認する必要があります。
まだまだ勉強中ですが、この過程で、AIで情報を集めることと、その情報を安心して公開することは別問題なのだと学びました。
これからは、利用者と一緒に育てていきたい
こうして試行錯誤を重ね、少しずつ「おやこトリップ」が形になってきました。
ただ、現段階ではまだまだ発展途上です。
ホテルの掲載数も、参考にできる体験談も、これから充実させていく必要があります。
今後は、ホテルの追加リクエストや、子連れ旅行ブログの掲載依頼を積極的に受け付け、情報を増やしていきたいと考えています。
実際にホテルを利用した人が、自分の体験談を紹介する。
これから旅行する人が、気になるホテルの追加をリクエストする。
その情報が、次に旅行を計画する家族の役に立つ。
そんな循環が生まれたら理想的です。
ブログを書いた人にとっても、自分の体験が誰かのホテル選びに役立つ場所になれば嬉しいです。
もちろん、掲載前の確認や権利関係への配慮は欠かせません。
おわりに
私は旅行会社の人間でもなければ、ホテルの専門家でもありません。
ただ、6歳と5歳の子どもを連れて旅行する、普通の父親です。
だからこそ、ホテルの豪華さや評価の高さだけではわからない、子連れならではの小さな不安を減らしたいと思いました。
AIを使って、そんな自分の不便を解決するサービスを作ってみる。
これも、私がこのブログで続けている小さな挑戦の一つです。
まだ完成形ではありませんが、実際に使ってくれる人の声を取り入れながら、少しずつ育てていきたいと思います。
いつか旅行を計画しているお父さん、お母さんが、
「とりあえず、おやこトリップで調べてみようか」
と言ってくれるサービスになったら嬉しいですね。